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こども成長記

  ミニバスケットボールで良いプレーヤーになるために
 
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小学校5年生

試合に出られるようになって

小学校5年生になっても、体は重たいまま、バランスも悪く、スピードもないという状態でした。ただ、前の年に圧倒的に強かった6年生たちが抜けて、1Qだけウチの子供も試合で使われるようになりました。試合に出られる喜びから、一気にモチベーションは急上昇です。



ひたすらボール運び

前の年に5年生として強豪と試合をしてきた、この年の6年生もまた強く、4月から連戦連勝でした。当然、その動きについていけないウチの子供は、攻撃には参加せずに、とにかくボール運びを中心に行っていました。

ボール運びといっても、基本的にウチのチームはドリブルでは運ばず、パスで運びますので、子供は、パス出し→ボールサイドカットなどからボールを受け→縦パスを狙うかミドルラインへパスをつなぐ、という作業をひたすら行うものでした。

ディフェンスの強いチームは、オールコートで当たって、バックコートでのターンオーバーを狙ってきます。序盤で潰されたら話にならないので、子供の役割は地味ではあるものの、重要な役割でもあります。



ボール運びの難しさ

強いディフェンスに当たった場合、バックコートにボールが入ったら、すぐにパスを繋がなくては、あっという間にダブルチームされてボールを失ってしまいます。ではどのようにパスをつないでいけばよいのでしょうか。

ボールを受けるレシーバーとなる選手は、基本は、ボールを出すパサーからパスを受けやすいように、ディフェンスの前を通ってボールを受けます。パサーはレシーバーがボールを受ける位置にリードパスを出し、自分もまたレシーバーとなれるよう、すぐに前に走ります。

この動きを繰り返し、ボールをフロントコートへと運んでいくわけです。言葉では簡単なのですが、実際にやるとなると、これがなかなかうまくいきません。

まず、
レシーバーがディフェンスの前をとって走ることが難しいのです。レシーバーについているディフェンスはパスをカットしようとしているので、レシーバーに容易に前は取らせません。ここは、スピードとフェイントなどの駆け引きの勝負となります。

パサーも簡単にパスを出すことはできません。パサーについているディフェンスは、当然パスコースを予想して塞いできますので、
パサーは、そのディフェンスの手の間を通し、なおかつ正確な位置とタイミングが要求されるのです。

たった1〜2秒の間の作業であり、正直、考えながらやっていたのでは、とてもできるプレーではありません。
反復練習で培った勘と、ディフェンスとカットを怖がらない勇気があってできるものだと思います。

子供たちがボール運びでディフェンスにカットされると、「何でそんなところでカットされるんだ!」と思ってしまいがちですが、複数のディフェンスに囲まれ、カットされてしまうかもしれない恐怖感のなかで、パサーとレシーバーが息をあわせてパスを繋ぐ作業は、端で見ている以上に重労働なのです。



ウチの子供のボール運び

練習試合も含めて強豪チームと対戦することの多かったこの時期、ウチの子供はパスを繋ぐ部分を担っていたのですが、当然最初は、プレッシャーの強いディフェンスの餌食となっていました。

夏になると、さすがに慣れてきたらしく、判断のスピードも上がりミスは減ってきましたが、県下ベスト4レベルのディフェンスとなると、パスを受けることはできても、パスを出す場面では、一瞬の判断の遅れで、パスカットをされてしまうことがよくありました。

そのため、指導者からは「パスを出すのが遅い」とよく注意をされていました。子供も考えたのか、レシーバーが動き始めるや否や、見切り発車のようにレシーバーが到達するであろう場所にボールを投げるようにし始めたのです。

かなりのリードパスに見えたのですが、レシーバーもそのパスに飛びつかざるを得ず、結果としてボール運びのスピードは上がりました。指導者からも「ナイスパス」と言われることが多くなってきました。


このとき培った感覚は、今でも大いに役に立っています。レシーバーに投げるのではなく、空間に投げることで、レシーバーを走らせるパスができるようになると、攻撃の展開がグッと早くなりますし、味方のスペースに走りこむ感覚も同時に育てることになります。

この当時は、「攻撃で味方の邪魔をすると怒られるから、パスで楽しむしかない」と子供は言ってました。



5年生を振り返り

この1年間は、本当に地道な仕事をし続けましたが、良い面もあり悪い面もありました。パスのスキルがアップしたのは良かったのですが、反面、攻め気が無くなってしまったのです。自分の前が空いているときでも、パスする相手を探してしまい、自分で攻めなくなってしまいました。

5年生も終わりを迎える頃には、次の年のキャプテンをやることが決まったのですが、はたしてこんな状態で大丈夫だろうか、と周りは思っていたと思います。

一方で、私たちはこの頃、「6年生になったら少しはやれるのでは」と思っていました。左右の手については、ドリブル、パス、シュート、スローイングの場面で、自在に扱えるようになってきており、体の大きさに筋力が追い付いてきたようで、ラダートレーニングの効果もあり、バランス感覚もスピードも人並みになってきました。

リビングでやっていたゴムボールでの1対1でも、私がボールをスティールすることは、ほとんど不可能になっていました。

また、強豪チームと試合をすることが多かったお陰で、少々のディフェンスではプレッシャーを感じなくなっていたようです。

ところが、5年生の最後に他のクラブと行った5年生同士の試合では、その期待はもろくも打ち砕かれました。ボールは運べず、シュートもまともに打たしてもらえず、長い時間試合に出ていることでスタミナも切れて、試合もボロ負けしてしまいました。

今まで試合中6年生にやってもらっていた役割の多くを自分でやることは想像以上に難しく、子供は全く試合に適応できていませんでした。指導者からもこっぴどく怒られ、バスケットはそんなに甘くないという厳しい現実を思い知らされたのです。

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