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これは、子供たちの練習を見続けているなかで、私が勝手に思っているだけですので、「そうじゃない」と思う方もいるでしょう。気軽に読んでいただけるとありがたいです。
NBAのプレーは、バスケットにおける究極形態の一つです。プレーヤーたちは、しっかりとした基本動作をする一方で、個々の能力に応じたオリジナルの動作も取り入れながらプレーをします。
子供たちが、このNBAのプレーを見たとき、どの動きが基本動作なのか、オリジナルの動きなのか区別がつかないまま、気に入ったプレーを無意識のうちにコピーしてしまうことがあります。NBAのプレーは、その動きの美しさ、面白さから、どうしても鮮烈に脳裏に焼きついてしまうものです。
例えば、NBAでは、シューターがディフェンスと距離をとるために、バックステップしてボールをキャッチするミート方法(キキムーブ)がよく見られます。
中学生になると身につけるべきミート技術の一つだと思いますが、小学生は、まずはボールの飛んでくる方向へのミートを身につけなくてはいけません。
ところが、ミニバスの試合でも、この、バックステップしてボールをキャッチするミート動作を、必要でない場面で何となく行っている選手を、たまに見かけます。
バックステップのミートは、ディフェンスとのスペースは作り出せますが、リングから遠ざかることになり、次なる攻めの選択肢は主にロングシュートになってしまううえ、バックステップで下がったところを、ディフェンスにサイドラインへと追い詰められてしまうリスクもあります。使う場面を誤ると、せっかくの攻撃のチャンスがピンチへとなってしまいます。
これは一例ですが、使う場面、目的を理解しないまま、NBAのプレーをコピーしてしまうことはリスクを伴います。ついたイメージはそうそう取り除くことはできませんので、小学生のうちは、地道に基本動作を覚えてもらうために、私はNBAのプレーは子供に見せないようにしています。 |
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